電力会社の切り替え方と注意点|申込み前に確認すべき手順【2026年版】

【この記事でわかること】

  • 電力会社を切り替えるときの注意点と、失敗しない申込み手順の全体像
  • 切り替えで年間1万円以上節約できるケースがある理由と、損しない条件
  • 検針票1枚あれば最短10分で申込み完了できる具体的な手順

電気代を下げたいと思って調べ始めると、「切り替えで失敗した」「かえって高くなった」という声が目に入って、不安になる方が多いと思います。ぼく自身も最初はそうでした。

結論から言うと、事前に3つのことを確認してから申込めば、電力会社の切り替えは10分で終わります。資源エネルギー庁のデータによれば、家庭用電気代は2022年比で約40%上昇しており(資源エネルギー庁「電気料金の動向」2025年)、今の電力会社のままでいることのほうが、実は損になっているケースが増えています。

この記事では、切り替えで後悔しないための注意点と、実際の申込み手順を順番に解説します。

目次

電力会社を切り替えると年間どれくらい節約できるのか?

電力会社の切り替えで節約できる金額は、住んでいる地域・現在の契約プラン・月間使用量によって大きく変わります。ただ、目安として知っておいてほしい数字があります。

経済産業省「電力需給統計」(2024年度)によると、標準的な4人家族の月間電力使用量は約400〜500kWhです。この使用量をベースにすると、新電力や料金プランの変更によって年間8,000円〜15,000円程度の節約になるケースが報告されています。

月間使用量の目安 世帯規模 年間節約額の目安
200〜300kWh 1〜2人暮らし 3,000〜8,000円程度
400〜500kWh 3〜4人家族 8,000〜15,000円程度
600kWh以上 5人以上・電気多用世帯 15,000〜25,000円程度

ただし、これはあくまで目安です。ガスとのセット割引が適用されている場合や、現在すでに最適なプランを使っている場合は、切り替えのメリットが小さくなることもあります。「とりあえず切り替える」より「確認してから切り替える」が正解です。

📌 ポイント

節約額は「月間使用量×単価の差」で決まります。検針票に記載されている「使用量(kWh)」と「現在の単価」を確認してから比較サービスで見積もりを出すと、より正確な金額がわかります。

切り替えで失敗しないために申込み前に必ず確認することとは?

「電力会社を切り替えたら電気が止まった」「解約金を請求された」という声がネット上に散見されます。ただ調べてみると、ほとんどのケースが事前確認を省略したことが原因でした。以下の3点を押さえれば、大半のトラブルは防げます。

確認①:集合住宅の場合は管理会社への確認が必要

マンションや集合住宅では、建物の電気設備の構造によって切り替えができないケースがあります。「一括受電契約」が締結されている建物では、個々の住戸が独自に電力会社を選べない仕組みになっています。まず管理会社または大家に確認してください。

確認②:現在の契約に違約金・解約手数料があるか

大手電力会社の標準プランには解約金がありませんが、スマートプランや2年縛りプランに加入している場合は解約手数料が発生することがあります。現在の契約内容を検針票や電力会社のマイページで確認してください。解約金が発生する場合でも、切り替え後の節約額と比較して判断するのがベストです。

確認③:ガスとのセット割引が消えないか

都市ガスと電気をセットで契約している場合、電気だけ切り替えるとセット割引が消えてガス代が上がり、トータルでかえって高くなることがあります。ガス契約も同じ会社で管理している方は、ガス代への影響も必ず試算してください。

ゴールデンレトリバーのゴールデン

ゴールデンより一言:

「『供給地点特定番号』って聞き慣れない言葉だけど、検針票の右下か裏面に22桁の番号として印刷されてるだけだよ。お客様番号とは別物だから、どっちかわからなくなったら桁数で判断して。22桁のほうが供給地点特定番号ね」

申込みに必要な書類は、基本的に検針票(電気使用量のお知らせ)の1枚だけです。検針票には、切り替えに必要な「供給地点特定番号(22桁)」「現在の契約アンペア数」「使用量」がすべて記載されています。申込み前に手元に出しておくだけで、手続きがスムーズになります。

⚠️ 注意

切り替え後の初月は、旧電力会社と新電力会社から両方請求が届く「二重請求」になることがあります。これは不正請求ではなく、切り替え日を境に日割り請求されているためです。ぼくが調べた範囲では、初月に旧電力会社から届く最後の請求額は平均1,500〜3,000円程度(使用日数により変動)でした。驚かないよう事前に把握しておいてください。

また、電力会社の切り替え比較・選び方を別記事でまとめていますので、どの会社に切り替えるか迷っている段階の方はそちらも参考にしてください。

電力会社への切り替え手順はどう進めればいいのか?

確認が終わったら、実際の申込みに進みます。必要なのは検針票・クレジットカードまたは銀行口座情報・メールアドレスの3点です。スマートフォンからでも手続きできます。

STEP1:電力会社の公式サイトにアクセスしてプランを選ぶ

切り替え先の電力会社の公式サイトにアクセスします。「申込みページ」または「料金プラン一覧」から、自分の世帯に合ったプランを選択します。月間使用量と現在のアンペア数を参考にしてください。使用量が多い世帯向けのプランと、少ない世帯向けのプランで単価が異なる場合があります。

STEP2:検針票を手元に用意して必要情報を入力する

申込みフォームでは「供給地点特定番号(22桁)」の入力が必要です。検針票の右下または裏面に記載されています。郵便番号・住所・氏名・電話番号・メールアドレスも入力します。入力ミスが最も多いのがこの供給地点特定番号です。22桁すべてを確認しながら入力してください。

STEP3:契約アンペア数を確認して選択する

分電盤(ブレーカー)またはアンペアブレーカーに記載されている数字(30A・40A・60Aなど)を確認して選択します。アンペア数を変更することも可能ですが、現状維持で申込みするのが最もシンプルで失敗が少ないです。生活スタイルが変わっていないなら、まず現在と同じアンペア数を選んでください。

STEP4:支払い方法(クレジットカードまたは口座振替)を登録する

クレジットカードか口座振替を選択して登録します。クレジットカード払いにするとポイントが貯まるため、クレジットカードをお持ちの方はこちらがお得です。口座振替の場合は金融機関の口座番号と支店名が必要です。

STEP5:申込み内容を確認して送信する

入力内容をすべて確認してから「申込み完了」ボタンを押します。完了後、登録したメールアドレスに受付確認メールが届きます。切り替え完了まで通常3〜4週間かかります。その間も電気は今のままつながっていますので、停電の心配は一切ありません。旧電力会社への解約連絡は新電力会社が代行してくれるため、自分でする必要はありません。

ここからは、同じ申込みでも「どこから入るか」だけで結果が変わる話をします。ハピタスは無料登録できるポイントサイトで、料金プランや月額料金は変わらないまま、ハピタスから電力会社に申込むだけで約5,000円相当のポイント還元が受け取れます。手間は通常の申込みとほぼ同じなので、知っているかどうかで損得が分かれます。

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調査中に気づいた「競合が書いていない盲点」とは?

調査中に気づいたんですが、電力会社の切り替えに関する記事を10本以上読み込んでも、ほぼ誰も書いていない情報がいくつかあります。気づきを書き残しておきます。

盲点①:新電力が倒産した場合、電気は止まらない

新電力の倒産リスクを心配する声は多いですが、実は経済産業省のルールで「新電力が倒産・撤退した場合、自動的に地域の大手電力会社(旧一般電気事業者)に切り替わる」仕組みが整備されています。これを「最終保障供給」と言います。

具体的には、新電力から供給停止の通知が届く→最長2ヶ月間、大手電力会社が割高な単価で供給してくれる→その間に新しい電力会社を探す、という流れです。電気が突然止まることはありません。ただし最終保障供給の単価は通常より高めなので、通知が届いたらすぐに新しい契約先を探すことをおすすめします。

盲点②:「供給地点特定番号」を見つける正確な場所

申込みでつまずく人の多くが「供給地点特定番号が検針票のどこにあるかわからない」という状況です。検針票によってレイアウトが異なりますが、ほとんどの場合、検針票の右下または左下に「供給地点特定番号」と明記された22桁の数字があります。「お客様番号」(8〜13桁)とは別の項目です。22桁という桁数で判断するのが最も確実です。

東京電力の場合は「供給地点特定番号」、関西電力の場合は「需要場所番号」と表記が違うことがありますが、いずれも22桁の数字です。

盲点③:切り替え後の初月二重請求の実態

切り替え後の初月は旧電力会社と新電力会社の両方から請求が届く「二重請求」になります。これを「二重請求された!詐欺では?」と勘違いして問い合わせをする方が一定数います。実態は、切り替え日を境に旧会社分・新会社分を日割りで請求しているだけです。

ぼくが調べた限り、切り替え日が月の中旬の場合、旧電力会社からの最後の請求は1,500〜3,000円程度になるケースが多いです。月末近くに切り替えた場合はほぼゼロに近い金額になります。

📌 ポイント

初月の「二重請求」は正常な処理です。合計額が想定より高く感じる場合は、旧電力会社からの最後の請求と新電力会社からの初月請求を合算した数字になっているはずです。翌月からは新電力会社からの請求のみになります。

また、乗り換えを検討している方向けに電力会社乗り換えのおすすめ比較もまとめています。具体的にどの会社が自分に合うか迷っている場合はこちらも参考にしてください。

Xやコメント欄を調べていると「ポイントサイトを使って申込むと還元がある」という情報を知らないまま申込んでしまったという声も目立ちました。この記事を読んでいる方はすでにその情報を持っているので、申込み前にご確認ください。

切り替えた人が直面したつまずきポイントTop3(体感値)

#1

プラン選びで逆に高くなった38%

#2

違約金の存在を知らなかった30%

#3

集合住宅で切り替えできなかった22%

#4

その他10%

コメント欄・Xをざっと見たぼくの体感値です。

電力会社の切り替えに関するよくある疑問に答えます

Q. 切り替えの際、今の電力会社に解約の電話をする必要がありますか?
不要です。新しい電力会社への申込みが完了すると、新電力会社が旧電力会社へ切り替え手続きを代行します。自分で連絡する必要は一切ありません。ただし、旧電力会社と「2年縛り」などの固定期間契約を結んでいた場合は、解約金が発生することがあります。その場合は旧電力会社に確認してください。
Q. 切り替えの工事が必要ですか?電気が止まる時間はありますか?
スマートメーターが設置済みの場合は工事不要で、電気が止まる時間もありません。スマートメーターが未設置の場合は、新電力会社がスマートメーターへの交換工事を手配します。工事中は数十分程度停電しますが、新電力会社から事前に日時の連絡があります。2026年現在、ほとんどの家庭にはスマートメーターが設置済みです。
Q. 切り替えを申込んでからどれくらいで完了しますか?
申込みから切り替え完了まで通常3〜4週間かかります。検針日のタイミングによって前後することがあります。その間も現在の電力会社から電気が供給されますので、停電や電気の使用制限はありません。切り替え完了後、新電力会社からお知らせメールが届きます。
Q. 賃貸住宅でも電力会社は切り替えられますか?
一般的な賃貸住宅(アパート・マンション)では、個別に電力会社を切り替えられます。ただし、建物全体で「一括受電契約」を締結している物件では、個別の切り替えができません。申込み前に管理会社または大家に確認することを推奨します。一括受電かどうかわからない場合は、電気のブレーカーに「〇〇電力」のラベルが貼ってあるか確認してください。
Q. 元の電力会社に戻すことはできますか?
できます。新電力会社から旧電力会社に戻すことは自由で、申込みは新電力会社への切り替えと同じ手順で行えます。ただし、戻す際にも解約金が発生する可能性があります。また、旧電力会社のプランが変更されていることもあるため、元のプランがそのまま使えるとは限りません。

電力会社の切り替えで損をしないための最終まとめ

電力会社の切り替えを「面倒」「リスクがある」と感じていた方も、この記事を読んで手順の全体像がつかめたと思います。改めて整理すると、切り替えで後悔しないためのポイントは3つです。

まず、集合住宅の場合は管理会社への確認を先に行うこと。次に、現在の契約に解約金や固定期間がないかを確認すること。そして、ガスとのセット割引の有無を確認してからトータルで損得を計算すること。この3点さえ押さえれば、切り替えで損をするリスクはほぼゼロになります。

資源エネルギー庁のデータが示すように、電気代は2022年比で約40%上昇しており、今の電力会社のままでいることには「現状維持コスト」が発生しています。切り替えを先送りするほど、差額が積み上がっていきます。

また、Looopでんきへの申込み手順のように、具体的な会社ごとの申込み手順を別記事でも解説しています。どの会社に切り替えるか決まった方はあわせて確認してみてください。

申込み手順通りに進めれば10分で完了します。今すぐ始める方は、ハピタスから申込むと約5,000円相当のポイント還元の目安が受け取れます(還元額は時期や案件により変動します。申込み前にハピタス内でご確認ください)。

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この記事を書いた人

妻と子ども3人+ゴールデンレトリバーと暮らす会社員です。住宅ローンを機に「給料だけに頼る生活を変えよう」と決め、NISA・ふるさと納税・ポイ活使えるものは全部試してきました。失敗もしました。その経験が全部、このブログに入っています。

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